(一社)霞ケ浦市民協会が世界湖沼会議プレ会議を開催

~第22回泳げる霞ケ浦市民フェスティバル with 世界湖沼会議プレ会議

2017年7月17日、(一社)霞ケ浦市民協会は第17回世界湖沼会議に先立つ事業として、毎年海の日恒例の「泳げる霞ケ浦市民フェスティバル」会場において「世界湖沼会議プレ会議」を開催した。屋外会場では、来賓の方々を招いて開会式に始まり、茨城県ゆかりのミュージシャンたちによるステージ・イベントのほか、身近な湖沼関係の設問をそろえた「世界湖沼会議クイズラリー」を実施、子どもたちを中心に大いに賑った。

屋内では、来年のサテライト事業に向けた「ハイスクール・プレ会議」を開催、冒頭、同協会の世界湖沼会議対応会議議長であり、世界湖沼会議市民の会’18(=ワン・エイト)事務局長でもある吉田薫氏が挨拶に立ち、若い世代にこそ水環境を考えて問題提起をし、まちづくりや水質浄化など様々な切り口でこの会議に参加してほしいと述べた。黒田久雄茨城大学教授の基調講演に続き、県内10校の高校生が環境活動・研究発表、ポスター展示を行い、それぞれに講評を受けた。

ハイスクール・プレ会議 参加高校

  • 基調講演・コーディネイトおよび講評
    • 黒田久雄:茨城大学農学部地域総合農学科教授「第17回世界湖沼会議に向けて若者に望むこと」
  • 茨城県立水戸第一高等学校/生物同好会
    • 丸岡紗英:光触媒を用いた多糖類分解によるグルコース産生
    • 宮部真美:熱に応じて色の変わるDNA窓ガラスの開発
  • 茨城県立茨城東高等学校/We are 涸沼っ子
    • 小泉舞華・市塚あみ・須賀麻理奈:「We are 涸沼っ子」の設立経緯と活動
  • 学校法人 常総学院高等学校
    • 池貝朝文・関 祐菜・高橋駿之介・羽田アディール ニアジ:霞ケ浦とその周辺の汚れについて
  • 茨城県立竹園高等学校
    • 藤森昌也:人間と共生する自然-谷津田-の可能性 スーパーサイエンス部の取組み
  • 茨城県立鉾田第二高等学校/生物部
    • 皆藤あい・鈴木花菜:長茂川の護岸と種の関係について
  • 茨城高等学校/生物部
    • 板橋 凛:水戸市千波湖における生物調査 茨城県内のシャジクモ類の分布調査
  • 清真学園高等学校/進化学ゼミ
    • 小林万莉亜・藤代彩花:光環境による遺伝子の変異と収斂進化
  • 茗渓学園中学校高等学校/科学部生物班
    • 大矢朱莉・山口幸大:ゲンジボタルの遺伝子解析から進化を考える ~房総半島にみる多様性と古東京湾仮説
  • 茨城県立並木中等教育学校/科学研究部
    • 小野寺理紗:地衣類の「着生」と「成長」から微環境を見る
  • 土浦日本大学高等学校/ヨット部・科学部
    • 桜井 香・石井隆道・坂上拓夢:湖上から見る霞ケ浦

(発表順・敬称略)